鉄道構造物向け 設計諸元のご紹介
鋼管杭工法であるEAZETを、鉄道構造物向けの杭基礎として使用するケースが増加しています。その際の杭の設計諸元についてご紹介させていただきます。
鉄道構造物向け 設計諸元
(1) 適用範囲
鋼 管 徑 | Φ355mm程度以下 |
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羽根外徑 | 杭徑Dpの約2倍 |
適用地盤(先端地盤)(EAZET) | 砂、砂礫、 硬質粘性土 |
設計根入長 | 杭徑Dp |
(2) 地盤反力係數
杭周面の地盤反力係數(ksv) | 砂質土の場合 |
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粘性土の場合 |
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杭先端の地盤反力係數(kv) | 押込みの場合 |
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引抜きの場合 |
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杭の水平地盤反力係數(kh) |
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- 記號は下記による。
- Dp:杭體の外徑(m)
- βsvs:砂質土に対する杭周面の地盤反力係數の補正係數(=0.75)
- βsvc:粘性土に対する杭周面の地盤反力係數の補正係數(=0.50)
- Dw:杭先端の羽根の外徑(m)
- βvc:杭先端の押込み時先端地盤反力係數の補正係數(=0.85)
- βvt:杭先端の引抜き時先端地盤反力係數の補正係數(=0.75)
(3) 支持力度
基準先端支持力度(qd) |
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最大周面支持力(ri) | 砂質土の場合 |
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粘性土の場合 |
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(4) 杭先端の羽根の引抜き抵抗力
杭先端に羽根があるため、杭先端の引抜き抵抗力(Pu)を考慮することができる。
Pu=π?Dw( Σγi?li+γ?H/2)?H?β?tanΦ
(5) 地盤抵抗係數
打込み杭、あるいは中掘り先端根固め杭の値を使用するものとする。
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注意:本設計諸元は、東日本旅客鉄道様において、弊社が提出した性能データを下に定めていただいたものです。
諸元の採用にあたっては必ず弊社までお問い合わせください。