近年の建て替え工事では、地中に殘置された既存杭に頭を悩ませる事例が増加しております。殘置された既存杭は、新設(shè)杭打設(shè)時(shí)の地中障害物となり、 土地譲渡?返還の際の目視できない瑕疵にもなります。また、新設(shè)杭打設(shè)時(shí)に既存杭に対して適切な処置を行わないと、設(shè)計(jì)面?施工面において大きなトラブルの要因ともなります。
今回は、EAZET工法の杭抜き工事の概要およびEAZET打設(shè)時(shí)の既存杭への対応方法についてQ＆Aでご紹介いたします。

一般的な杭撤去工事(ケーシング縁切引抜工法)では、削孔にケーシングが使用されることが多いです。既存杭の杭頭にケーシングをかぶせて削孔し、地盤と既存杭との縁を切り、引き上げます。 それに対して、EAZET工法は基本的にケーシングを用いることなく、逆回転で容易に撤去できることが特徴です。
また、一般的な杭抜き工法と比較して工程が短く、コストが安いことから仮設(shè)構(gòu)造物や借地で多く活躍しています。

※EAZET引抜時(shí)の注意點(diǎn)

●杭頭部に回転用ピースを取り付ける必要があるため、お打ち合わせにより施工方法の決定が必要です。
●狀況に応じて杭頭周囲の鉄筋の切斷や鋼管上部の切斷等の下準(zhǔn)備をお願(yuàn)いする場(chǎng)合があります。
●施工機(jī)械が杭芯位置に寄り付くことが出來(lái)るよう、整地をお願(yuàn)いいたします。
●引き抜いた杭體の処理（清掃、集積含む）について、元請(qǐng)様にて実施頂くようお願(yuàn)いいたします。

使用年數(shù)が定められた系統(tǒng)用蓄電池などは、建設(shè)する際に電力會(huì)社から事業(yè)者に対して土地貸付を行い、蓄電所を運(yùn)用する形態(tài)が多く見(jiàn)られます。 系統(tǒng)用蓄電池のような基礎(chǔ)などは、將來(lái)的な土地の返還も考慮した際、容易に引抜回収可能なEAZETが有効です。

系統(tǒng)用蓄電池のポイント

〇電力系統(tǒng)や再生可能エネルギー発電所等に接続する蓄電池
〇住宅用と異なり、変電所より前の段階に接続される
〇再生可能エネルギーの出力変動(dòng)に応じて柔軟に充電?放電が可能

Q１　設(shè)計(jì)後、既存杭が殘置されていることが分かりました。新設(shè)杭の施工は可能でしょうか？

→以下の情報(bào)を確認(rèn)し、施工可否の判斷をします。

①既存杭の種類、施工方法、杭仕様（長(zhǎng)さ、徑）および配置
②掘削による杭頭深度、位置の特定　※既存杭の実際の位置が図面と相違ある可能性があるため

Q２　既存杭の撤去を検討しています。どのようなことに留意すればよいでしょうか？

→まずは、撤去せずに杭を配置、例えば既存杭と干渉しないような新設(shè)杭の配置が可能かの検討をお願(yuàn)いします。どうしても撤去が必要な場(chǎng)合は以下の點(diǎn)に留意が必要です。

①撤去?埋戻し箇所の原地盤との強(qiáng)度差
　撤去?埋戻し箇所の強(qiáng)度が原地盤と大きな差がある場(chǎng)合には、新設(shè)杭の傾斜等施工の支障となる
　場(chǎng)合があります。また強(qiáng)度が原地盤より小さい場(chǎng)合は、新設(shè)杭の水平?鉛直性能への影響が懸念されます。
②撤去?埋戻し箇所周囲の地盤の緩み
　杭撤去時(shí)に孔壁の崩壊や、杭引抜時(shí)の負(fù)圧の発生等により周辺地盤が緩み、新設(shè)杭の水平?鉛直性能へ
　の影響が懸念されます。

Q３　既存杭を撤去して新設(shè)杭を施工する場(chǎng)合、既存杭の情報(bào)は何が必要でしょうか？

→既存杭を撤去した場(chǎng)合、新設(shè)杭の設(shè)計(jì)?施工への影響を検討するためには以下の情報(bào)が必要となります。

①撤去する杭の仕様、配置（施工方法、材質(zhì)、徑、位置、深さ）
②撤去工法（直接引抜工法、縁切引抜工法、粉砕撤去工法）、具體的仕様（ケーシング徑、深さ等）
③埋め戻し方法（埋戻し材料、充填?攪拌方法）埋戻し部の施工管理結(jié)果、強(qiáng)度管理結(jié)果

なお、既存杭に関して土地所有者、設(shè)計(jì)者等が共通の認(rèn)識(shí)に基づいて情報(bào)を引き継ぐことが重要です。
建築基礎(chǔ)?地盤技術(shù)高度化推進(jìn)協(xié)議會(huì)から「既存杭の利活用?処理における情報(bào)表示ガイドライン」が提案されており、こちらが參考になります。

ニュースリリース (all-foundations.org)

Q４　既存杭の撤去孔がある現(xiàn)場(chǎng)で設(shè)計(jì)上留意することはありますでしょうか？

→既存杭を撤去した場(chǎng)合には、Q2に示した留意點(diǎn)を考慮して適切な支持力の低減が必要となります。
　適切な支持力の低減に當(dāng)たっては、撤去孔の埋戻し部やその周辺地盤で地盤調(diào)査を?qū)g施する等、
　定量的な評(píng)価を行うことが望ましいといえます。